病気の根を診て病気の根を治療する「根元(ねもと)の医療」の実践
——まず、先生のご経歴を簡単にお話しください。
堀口 昭和58年に室蘭工業大学工学部第2部を卒業して機械関係の仕事をしていたのですが、高校時代の恩師から医師になることを勧められ、一念発起して医学部をめざしたところ川崎医科大学に入学することができました。同大学を平成4年に卒業し、胃腸科の研修を経て平成4年10月に義父の協力を得て、堀口医院を開業いたしました。
——開業の動機をお話しください。
堀口 勤務医では限られた医療しか提供できず、患者さんとゆっくりと向き合うこともできないので、自身の理想とする医療を実践したかったので、開業いたしました。
——それではがん治療についてお伺いします。先生の医院を訪ねられる患者さんは、がんの方の割合が多いそうですね。先生が提唱されていらっしゃる「根元の医療」を受けにいらっしゃるのでしょうか。
堀口 がんに罹られて、標準治療を受けた患者さんが、一旦はがんを切除できたりして改善しますが、再発されてしまうような患者さんが多くいらっしゃいます。
がんになる、また再発転移することは、健康だと思っていた自分が本当は健康ではなかったということであり、残念ながら思い込みの間違いがあったといえます。
再発や転移となると、治る方角がわからなくなり、迷走してしまいます。これは、がん患者さん共通認識だと思います。
現在の医療は、目に見えるものしか相手にしません。がんの場合も、手術や放射線でがん細胞を取り除くことができると、画像上は消えて一見治ったように見えるのですが、ほとんどは治っていません。
例えて言うなら、病気の幹や枝葉はきれいに切り取っても、地表から根は見えませんが取り除かれなかった根が土の中に残っているという状態なのです。やがてその根から病気という枝葉がまた伸びてきますので、がん患者さんは方向を見失い迷走してしまうのです。
そこで私が提唱しているのが、病気の根を診て病気の根を治療する「根元(ねもと)の医療」の実践です。
自己防御力は、細胞の元気度、免疫力の丈夫さ、炎症の鎮静度の3つの要素から成り立っている
——とてもわかりやすく、お話しくださいました。近代的で素晴らしい設備の揃った大病院でがん治療を受けても、今お話しくださった点についてはなかなか指摘してくれません。がんで一番怖いのは、再発や転移だと思いますので、目に見えない病気の根を抜きそれらを防ぐことは重要だと思います。
では具体的に、どのような治療を行うのですか。
堀口 人間は元々「自己防御力」を持っており、生まれながらにして自分を病気にさせない力を持っています。しかし、「自己防御力」が低下すると、病気の根となり、やがて病気を発症してしまいます。そこで、まず「自己防御力診断」という、病気の根を調べる検査を行います。
「自己防御力」は、①細胞の元気度、②免疫力の丈夫さ、③炎症の鎮静度の3つの要素から成り立っています(図1)。
細胞の元気度は、特許を取得している細胞内検査で血液中の赤血球細胞を使って調べ、細胞レベルの血液循環が良いか悪いか、細胞の中とその周囲に老廃物が溜まっていないかを調べて、細胞の新陳代謝評価を行います。
免疫力の丈夫さは、血液中の白血球分類を測定します。リンパ球と単球のバランスのもと、それらの数と割合を調べることにより、免疫のバランス評価を行います。
炎症の鎮静度は、血液中のラジカル生成能を調べます。炎症が病気の重症度を決めていますので、体内の炎症状態を調べることも大切なのです。
この3つの検査で評価が良くない場合は、自己防御力が低下していると判断され、仮になにも自覚症状がなくても体には病気の根があるということを意味するのです(図2)。
常に向上心を持ち、「根元の医療」の周知に努めていきたい
——それでは「自己防御力診断」の検査で出たスコアが悪ければ、スコアを上げなければなりませんね。それにはどうすればよいのですか。
堀口 還元電子治療が有効です。この治療は、自己防御力の回復を目的として、機械的に電子を補充するものです。この治療により、病気の根を抜くことができます(図3・図4)。
先程からお話ししている、病気の根は細胞にあります。 私たちの体は、脳も肝臓も骨も、そして免疫系や自律神経系などもすべて細胞でつくられています。すべての細胞は、エネルギーをつくり出すとともに必ず老廃物も発生させます。例をあげれば、活性酸素やフリーラジカルなどの「酸化の老廃物」、水素イオンを持つ乳酸や二酸化炭素などの「酸性の老廃物」などです。
これらの老廃物が蓄積すると、細胞を病気へと誘導して、病気になってしまいます。
しかし、細胞には老廃物を除去できるような仕組みが、元々備わっています。さらに、自然界の中にも老廃物を除去する物質があります。食物に含まれる抗酸化物質と、空気の中にあるネガティブイオン、いわゆるマイナスイオンです。
抗酸化物質とマイナスイオンの2つの物質には、細胞の老廃物を除去するための共通の因子があり、それが電子です。電子は、細胞の老廃物を除去してくれる優れものなのです。
——抗酸化物質とマイナスイオンで除去できなかった細胞の老廃物を還元電子治療で除去して、病気の根を抜くわけですね。
堀口 その通りです。老廃物の多い細胞では、食物の抗酸化物質や空気のマイナスイオンだけでは十分に除去できません。効率的に多くの電子を細胞に与えて電子を補充する治療を行う必要があります。そこで、機械的に電子を与える治療「還元電子治療」を行うのです。
この治療を行うことにより、自己防御力が回復し、病気の根を抜くことができるのです。つまり、がん患者さんなら再発や転移が起こらなくなります。
——最後に、がん患者さんにメッセージをお願いします。
堀口 当院は、「先進的な医療を身近に受けられる医療機関」 として、患者さんの健康を守るために信頼される医療を実践することをコンセプトとしています。患者さんがリラックスして治療が受けられるように、快適な環境を整え、高水準で良質の医療を通して治療医学・予防医学に貢献したいと日々思っています。
お陰様にて、国内各地はもとより、海外からも患者さんがお見えになります。開業してから20年以上経ちますが、常に向上心を持ち、「根元の医療」の周知に努めていきたいと思っています。
●医療法人社団 健翔会 堀口医院
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